カメラ好きならデジタルもアナログも関係ない！自分の勝手に使おうぜ！

カメラとはこうあるべきだ！とか、デジタルはつまらないとか、アナログは懐古主義だとか、なんかそういうのはもう本当にどうでもいいんじゃないかとか思うし、好きで使ってるなら気にすることもないと思うわけですよ。
カメラが好き！写真が好き！なら、好きなカメラを好きに使って好きに写真を撮れば良いじゃない！
もうね、いろんなカメラといろんなレンズがあって、それをどんどん楽しめばいいじゃない！

この雑誌『F5.6』はミラーレスのデジタルカメラとライカのレンズに重きを置いた雑誌なの？
ともかくミラーレスカメラとレンジファインダーのレンズは相性良いよね。
マウントアダプターを使えばMマウントもLマウントもSマウントも自在に使えるもんね。
しかもボディ側に手振れ補正があれば何十年も前に作られたレンズでも、最新の機能が有効になるしね。

ボクは『いつかはライカ！』と思い続けてるわけですが。
この雑誌をみてるとその気持ちはどんどん強くなるわけですよ。
なんだろうね、この雑誌は。
最新カメラを追いかけるというスタイルの雑誌ではないわけですよ。
どちらかと言えばストイックにカメラや写真に取り組むより、『こんな感じに使ってみようぜ』的にスタイルを提案する感じなのかもしれないけど、これがもうボクみたいなカメラ好きにはちょっとツボりまくって財政的に実現できない自分がとても悔しくなるわけですよ。
いやでもやっぱりレンジファインダーのレンズはかっこいいね。
とてもかっこいいいですよ。
レンズがずらずら並んでる写真があるだけでボクはもううれしいね、とてもうれしくなるね。

今号のテーマは『カメラはセンスで攻めろ！』
こういうテーマだと『センス良い写真の撮り方』みたいなのが定番じゃないかなと。
今の季節なら『桜の撮り方』みたいなそんなの。
もちろんね『女性の魅力を引き出す』とか『アウトフォーカスの秘訣』とかそれっぽい記事もある。
そりゃね、カメラ雑誌ならそんな記事も当然ある。
だけど『愛機を渋エイジングで遊ぶ』とか『モノクロと音楽の深淵な関係』とか『カッコ重視のドレスアップ術』とか、もう写真にはぜんぜん関係ない記事もあったりして、それはカメラ本体を楽しもうってことよね。
さらには『ファッション×カメラで写真は楽しく』とか『写欲を高める文房具』とか『良いカメラにはぐっとくる筆記具を』とか『勝負ストラップ』とか『かっこいいカメラバッグ』とかもう、カメラって口実にしてとにかくいろいろ楽しんじゃおうよって内容でしかないよねもう。

なのでカメラ専門の雑誌としてはとても中途半端な感じは否めない。
これから初めてカメラを買うぜな人にはどこを読めば良いのかわからない雑誌かも。
カメラのスペックシートとかウンチクが大好きな人にも物足りないだろうし。
写真を上達させたい人にとってもたぶん期待とは違うだろうなあ。

だがそこがいい！
もうね、そういう雑誌はそれぞれ毎月のように出てるわけですよ。
そんな毎月毎月出されてもオナカイッパイなわけですよ。
むしろカメラをいろんな趣味のひとつで何かの中でついでのように持ち歩いて楽しむ程度のボクなんかには、それだけにフォーカスされてしまうととても濃い味で完食するのが厳しくなってしまうわけですよ。
服も文房具も好きだし、古い物も新しい物も好きだし、感覚的な物も理屈的な物も好きだし。
そーゆーのってそれひとつだけで好きってことはあんまりないよね。
ソースや醤油が好きだからって、それだけゴクゴク飲んで極楽逝くのは勝手だけど、どっちかと言えば千切りキャベツにとんかつとか、卵焼きに大根おろしと醤油とか、そういう組み合わせの妙がおいしいわけで。

趣味ってやつも明確にコレだとハッキリ切り分けられるものじゃないと思うわけです。
いろいろと好きな物があって、それぞれがジャマをしないでいっしょに楽しめる。
そこがとても面白いと思うわけですよ。

もっと中途半端で広く浅い雑誌があってもいいじゃない。
まったりと趣味性高く楽しませてくれてもいいじゃない。
LOVE is OVER 泣くな男だろ！
趣味 is CROSSOVER 笑え楽しいだろ？
そんな雑誌が作られてるわけだから、そりゃ当然うれしいじゃない！

CAMERA Style Magazine F5.6 VOL.7