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これは読むタモリ倶楽部か?ちい散歩か?ニッチでチープでスゲえ!

測量野帳ってご存知でしょうか。
文具メーカーのコクヨが販売しているノート。
野外での測量や調査記録を記入するってニッチなニーズに応えるため売られてるんだけど、これが実は隠れたロングセールスの商品で、隠れたファンがそれなりにいるノートです。

そんなノートが好きな編集人が5人。
これもニッチな東京北区を散歩して、測量野帳を満喫しようというのがこの雑誌。
30ページ弱にわたって、測量野帳を持って北区の一角を練り歩く。
ただそれだけの雑誌。

もうね、こんなバカな雑誌は久しぶりだよ!

ここ最近、おしゃれ女子向けの文房具本が立て続けに出ている。
そういった本で必ずといっていい程出てくるのが「トラベラーズノートで旅の思い出を」みたいな企画。
なんておしゃれでステキな!と思うものの、ガールズ系おしゃれとは無縁な男子としては、どこかで「んなことできるか」と思わずにいられない。

冒頭からコレですよ。
ボクも男子ですけどね、トラベラーズノート持ってますけどね!
よくわかる。
雑誌に載ってるみたいな使い方をトラベラーズノートで楽しむとか、んなことできるか!である。

そこで「ひと味違う文房具マニアのための雑誌」を目指す本誌は、そんなおしゃれ女子系とは違う、男子でもできそうな」旅の思い出」企画を考えてみた。

「ひと味違う文具マニアのための雑誌」である。
『「ひと味違う文具マニア」のための雑誌』なのか『「ひと味違う」文具マニアのための雑誌』なのかわからんのである。
でも、どっちでも大差ないけどね!
もうこの雑誌がいろいろとおかしいけどね!

トラベラーズノート対抗が測量野帳っていうのが、もうなんかズレてる!
ゴムバンドを取り付けてカスタマイズしたりとか、なんか微妙にトラベラーズノートを意識してるのも、なんかズレてる!

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そもそも「旅の思い出」なのに、なんで北区なの?

旅の舞台として選んだのは、螢窓舎の所在地でもある東京・北区。
昼間からディープな飲み屋や、昔ながらの商店街やアーケードなど今なお残る風景は、おしゃれとはほど遠いものかもしれないが、われわれにふさわしい街だ。

旅じゃないのかよ!
おもいきり地元じゃないかよ!
おしゃれにほど遠いというけど、そもそもそこは放棄してるじゃないかよ!

旅の思い出に北区でもいいよ。
地元でも旅はできるさ。
距離でも場所でもないよね、旅は。
でもさ、マンホールを拓本してどうすんのよさ!
オトナが地面にはいつくばって、測量野帳をマンホールに貼付けて鉛筆で拓本とか!
アーケードで立ち飲みしたり、10円ゲームで遊んだり、街の文具屋を堪能したり。

ほんとに、こんなバカな雑誌は久しぶりだよ!

螢窓舎 – port-mime



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