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わたしパンよねぇパン屋さんよねぇうしろゆびうしろゆび指されてもぉ♪

料理通信という雑誌をご存知だろうか。
ボクのまわりでは『業界の人が読む雑誌』的な認識で手に取らない人が意外と多いのがこの雑誌だったりします。
食べるのが好きな人でも手に取って読んだことがない人っていることがモッタイナイ!
食べるというキーワードに対して何事であろうともモッタイナイなんて評価が下される時点で、その人は食に対してより貪欲でアグレッシブになるべきと心を入れ替えてもらいたい。

料理通信は言わば、食べることが好きな人が、食べることが好きな人に向けた雑誌。
ファッションであれば最新モード。
テクノロジーであれば次世代のエンジニアリング。
そんな感じの食べることにこだわりと先駆け的な、言い換えれば人柱的な雑誌こそが『料理通信』ではないだろうか!
たぶん違うけど。

そんな料理通信2013年6月号の特集は『パン』
しかも、もっともシンプルでスタンダードで身近な『食パン』にフォーカス。
これがアツくなくてパン好きとは言えないでしょ。

『146通りのパン、食べ方と作り方』とか謳われた日にはもう。
ちなみにボクはゆで卵をつぶして辛子マヨネーズを和えたサンドイッチとか大好きです。
もちろんB.L.Tサンドなんかも格別に大好きです。
ベーコンはカリカリでお願いします。
トマトも焼いてほしいです。
そうです!この表紙を飾ってるサンドこそがボクが大好きで理想とするようなサンドなのです!
もうこの時点でレジ行き確定でした。
雑誌を表紙で買う男、ワニです!

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目玉特集はコレ『55人のブーランジェが作る65種類の食パン』
東西55軒のパン屋さんが繰り広げる夢と涎の食パンワールドですよ!

それぞれの食パンを構成する『粉』はもちろん、副材料から酵母、製法まで列挙。
製法については一般人にはまったく未知の領域であり、知ったところで活用する機会もなさそうな情報ではありますけど、それぞれの概要についてはちゃんと欄外に説明が記載されているのでパンウンチクを語りたいアナタには間違いないです。
ボクにも間違いないです。

パン作りは趣味な人にはお役立ちまちがいない有名ブーランジェ秘伝の食パン製法なんかも載ってるのがニクイ。
なんか読んでるだけでパン職人になれちゃうような気がしてくるから不思議。
でもボクにはムリ。

そして特集2つめが『生地から考えるパンの食べ方/作り方』
普通さ、パンの味とか固さとか形から考えるってのがセオリーじゃないかなあと思うわけですよ。
でもそこは料理通信、ちょっとステージあげていかないと凡庸なグルメ雑誌と大差ないから『生地』ありきで考えちゃう。
そもそもパンの生地にどんな違いがあるのかなんて考えたことなかったね。
ここでも各地で有名なパン屋さんが登場して、各店のイチオシパンも紹介されちゃってます。
例えば東京からは『ヌクムク』や『ジャンゴ』
神戸からは『ボアンヴニュ』
大阪の『ベトラン』なんかが登場。
ジャンゴ美味しいよジャンゴ!
 
地元的には有名だけど全国区的にはどうなのかわからないのがパン屋さんのおもしろいところなのかもしれないと思ったし、こうやって何店舗もパン屋さんが並んで紹介されちゃった中に食べたことのある店があったりすると他のお店も同レベルのクオリティなんじゃね?的な期待と好奇心と食欲で腹がドラミング奏でちゃうわけで、食べ物系の雑誌って本当に罪深い中でも、この雑誌はかなり暴力的で大好きだ!
 
 
雑誌って広く浅くな作りも悪くないけど、やっぱり狭く深いほうが読んでて盛り上がるのです。
それが身近でありきたりなテーマであるほど意外性や発見が盛りだくさんで面白いわけです。

料理通信 2013年 06月号amazon.co.jp


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